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ビッケが送った手紙や出来ごと
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      ビッケは、一枚だけになった便箋を半分にちぎって、手紙を書きました。
      ハラペコだったビッケを見かねて、ロジュがおいしい草をわたします。

      「こういうのを、テンノタスケ、って言うんだってね!」

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ビッケは困り果てていた。


どうして?それはね、おなかがすいていたから。

ビッケは食べ物があとひとつしかなかったんだよ。
だから、ずっと持ち歩いていたアレを食べてしまった。


封筒を食べてしまったビッケは困り果てていた。


「手紙、どうやって書こう・・・。」
どこからともなく声がする。
(こ、こら!このビッケぼうず)
(・・・だめだ、寝てる)
マツリのねえさんからね
すごくおいしそうで キレイなチョコブラウニーをもらったんだ。

おいらがクサすきだからかな?クサと同じ色したつつみに入っていてね、
それに木の実がすきでしょ? 中にナッツが入っているのな!
おいらうれしくって とびあがった!

ばれんたいんっていうオマツリにかんしゃしないとなぁ。

マツリのねえさんありがとう!

わんだらのみんなで またまたあそびました。
いつもより いっぱいの人がいて たのしかったなぁ。

でも おいら わんだらのみんなの前だと
エンリョしなくなっちゃって、イタズラしすぎたなって 
コンドからは もう少しおとなしくしようとオモウ。

ケイハのねえちゃんも顔をだしにきてくれたんだけどね、
もう ほんとね ねえちゃん おもしろくって!ふふふ
おいらちょっとシバかれるところだったけど たのしかった!


それからさ、あいのてすごいねぇ。
男の子じゃなかったら たのんでみたかったなぁ~へへ。
それに やまのて おくのて おにのて?
おいらも こっそり まごのて。 ぷぷぷ 

          

    太陽が一日の仕事を終え、沈みかけた頃
    一羽の渡り鳥がビッケに一通の手紙を届けにきました。

    とても見覚えのある、大きくて、ちょっとばかり汚い、懐かしい文字。


    ―父からの手紙―

         ッけぼうずよ ゲンキにしているか?父ちゃ ん だ。

       おまえに手紙を書くことにした。イルにはナイショだ。 

       村には 14才になる時、旅に出るオキテがあるが
       おまえは まだ小さいだろう。父ちゃんは 心配でならない。
      
       この前、写真家の男とやらが 村に来てな、
       家族のみんなのシャシンをとっていったんだ。
       もらったので 手紙に添えておく。
       少しでも おまえの勇気が出るといい。

       辛くなったら いつでも帰ってこい
       と いいたいところだが、わかるだろう?
       おまえは男だ。強くなくちゃいかん。そうだろう?

       強くなって帰ってこいよ


                              父ちゃんより

 ビッケ「・・・・・・・・・・・むにゃむにゃ・・・・・・・。」
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